光と闇の観察日記

人間や社会の観察日記

自分の心から聞こえてくる良心に従って生きる

ニコ生で感じる闇について考察していますが、ニコ生配信をはじめてみて、闇を感じるからといって、配信者が悪人というわけではなく、むしろ善良な人達が多いなと思いました。

その善良な人達から闇を感じることについて、心のあり方がうまく行っていないのではないかなという推測に至り、その心のあり方について古典ではありますが、なにかのヒントになるのではないかと思い「大学」という本を紹介します。

昔の学校には、薪を背負いながら本を読んでいる二宮金次郎銅像が建っていましたが、その、銅像二宮金次郎が読んでいる本が「大学」という本です。
「大学」は孔子の教えの、いわば道徳について記されている、1753字の漢文で書かれた非常に短い本です。

その内容をざっくりと説明すると
「自分の心から聞こえてくる良心に従って生きる」
ということです。

自分の心の良心を知るためには、立ち止まって過去を振り返って
どういうときに自分の良心を感じるか。それを観察して
その、人それぞれが持っている善をはっきりさせる。
これは「明徳を明らかにする」という概念になります。

これは揚げ足をとって困らせたら偉いという現在の風潮とは別のもので、シニシズム冷笑主義)のように損得勘定で勝てばいいという考え方ではありません。

自分はどうするかが重要で、勝ち負けではありません。
心を善の状態にとどめ、自分が定まれば異論に惑わされることもなくなる
自分の心から聞こえてくる良心に従って生きよう。
という内容です。

最近は二宮金次郎について知る機会は少ないのですが、かなり重要なことだと思います。